助成金が受けられる太陽光発電とは?発電コストはどのくらい?
一般の家庭でも導入できる発電方法のひとつが太陽光発電です。さまざまなメリットや魅力があるといわれているため、導入を検討している人も多いでしょう。この記事では、太陽光発電の仕組みや助成策について紹介します。
太陽光発電の仕組みとは
太陽光発電は、太陽の光を使用して発電する方法です。太陽光パネルに内蔵されているシリコン半導体に光が当たると、発電する仕組みを利用しています。発電する際に燃料を必要としないため、クリーンなエネルギーを生み出す方法として注目されている発電方法のひとつです。発電された電力は分電盤に接続されるので、自由に電力の使用ができます。使用しても電力が余った場合は、電力会社に売却が可能です。発電ができない夜間や使用する電力が足りないときのみ電気を購入することになるため、光熱費の節約にもなるでしょう。
発電するときにかかるコストは?
太陽光発電を使用するときにかかるコストは、燃料費がかからないため、比較的小さいとされています。発電コストを計算するときは、設置する際の費用が基準になって判断される場合が多いでしょう。太陽光発電を設置するときにかかる費用は、発電パネルや周辺機器、工事費などです。(※2)初期費用は何年もかけて回収する必要がありますが、発電するときにかかるコストは低いので支出を気にせずに使用できるといわれています。また、太陽光発電の使用を安全に続けるには、定期的なメンテナンスが必要です。業者に依頼すれば費用はかかりますが、トラブルを防ぐためにメンテナンスは必要でしょう。
利用されている形態は?
太陽光発電の種類には、独立蓄電と系統連系の2種類があります。独立蓄電では、発電した電力を内部の電池に溜めて使用する形態です。発電できない夜間でも、電池に溜めた電力を使用できます。電卓・懐中電灯・腕時計などの生活用品から、庭園灯や街路灯まで幅広く利用されている形態です。一方、系統連系は電力会社の送電網につなぐ形態を指します。発電の規模を大きくすることができ、直接電線につないでいるため、蓄電するための設備も不要です。太陽光発電は系統連系の仕組みを利用した発電方法になります。
発電の出力は変動する?
太陽光発電は太陽光を必要とするため、発電の出力にはばらつきがあります。そのため、常に一定の出力で発電を行うのは難しいでしょう。太陽光の多い昼間は発電の出力が高く、夜間は太陽光が当たらないので発電できないといわれています。また、太陽光発電は天候にも影響されやすいのが特徴です。曇り・雨・雪など太陽光の量が低下する場合は出力も低くなるでしょう。発電時の時間と天候によって、発電する出力は異なります。
発電できる量はどのくらい?
発電できる量は、太陽光発電が導入されている状況で大きく異なります。例えば、太陽光パネルの設置枚数・発電効率・設置場所などです。設置されているパネルの枚数が多いほど、発電可能な量も増えるでしょう。太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変換する効率は、パネルのメーカーや種類によって違いがあります。そのため、発電の効率が高い太陽光パネルほど、発電できる量が多いといわれています。発電量は使用を続けていくうちに大きな差が出てくるため、太陽光発電の機種を選ぶ際にはしっかりと確認が必要です。
補助金などの助成策はある?
太陽光発電を導入する際には、補助金を受けることができます。自治体によって補助金を受けられる条件は異なるため、確認を行うとよいでしょう。補助金の対象となるのは設計費・設備費・工事費などです。一般家庭と事業者のどちらでも対象となるため、設置費用を抑えたいときには便利な制度でしょう。また、太陽光発電をリースする際も、補助金を受けられる場合があります。助成策を有効に活用すれば、太陽光発電が導入しやすくなるでしょう。
更新日:2018.02.27太陽光発電O&Mの基礎知識