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太陽光発電O&Mとは?

太陽光発電で落雪事故?JPEAが勧める太陽電池パネルのメンテナンス

太陽光発電システムでは、多くのトラブルが起こる可能性があります。特に冬場に起こりやすいトラブルが、太陽光電池パネルによる落雪事故です。実際に雪が降らないと分からないため、降雪が少ない地域では気づきにくいトラブルになります。落雪事故を防止するためには、何が必要なのでしょうか。

太陽光パネルの落雪事故はどのくらい多い?

一般住宅では、屋根の上に太陽電池パネルを設置している場合が多いでしょう。屋根のスペースを有効活用できて便利ですが、冬には積もった雪が落下し、事故が起きるかもしれません。落雪事故に関係するトラブルの相談件数は、年々増加しています。特に相談が集中しているのは、本格的に雪が降る12~3月です。地域別に見た場合、最も相談件数が多いのは南関東であり、北海道や東北の2.7倍の件数が相談されています。契約者の年齢にはあまり偏りがなく、季節や天候、地域による影響が大きいでしょう。

落雪事故ではどんなことが起きる?

太陽電池パネルに積もった雪は、限度を超えると急に地面へ落下します。固まった雪は重く勢いがあるため、落雪に当たると設備などが壊れてしまうでしょう。例えば、車の屋根がへこんだり、給湯器などの屋外設備が壊れたりする可能性があります。子どもが外で遊んでいた場合、落雪に当たってケガをしてしまうかもしれません。また、都市部の住宅など、建物の周りにスペースが十分に取れていない場所では、落雪の影響が隣家にまで広がります。隣家の壁や車、テラスを損傷させてしまう可能性もあります。太陽光発電システムを設置する際に、落雪によるトラブルの説明がされなかったという人もいるため、事前に落雪トラブルについてよく確認しましょう。

なぜ落雪トラブルが起こってしまうのか

太陽電池パネルによって落雪事故が起きる原因はさまざまです。まず、太陽光発電のパンフレットや太陽電池パネルの説明書に、降雪・落雪トラブルについての注意事項が少ない点が挙げられます。事業者から提供される情報が不足しているため、消費者は十分な対策ができないのでしょう。事業者自身が、落雪の危険性をしっかりと認識していない場合もあります。特に降雪が少ない地域では、太陽電池パネルに落雪防止の対策を行っていない傾向が見られます。さらに太陽電池パネルの最大の特徴は、一般的な住宅の屋根よりも雪が遠くに落下しやすい点です。平成23年12月に(独)防災科学技術研究所(NIED)が公表した結果によると、トタン屋根ではひさしの先端から約3.5m先に雪が落下するとされています。一方、太陽電池パネルの場合、雪が落下する予測地点は、ひさしの先端より約4.5m先です。そのため、太陽電池パネルの方が落雪の影響が出る範囲が広く、事故が起こりやすいといえます。

落雪事故を防ぐにはメンテナンスが必要

太陽電池パネルは表面が滑りやすくなっているため、落雪事故には特に注意する必要があります。雪が落下する場所には車を置かない、軒下には立ち入らないなどの工夫が必要です。雪止めなどの落雪対策を行っていない場合は、業者に依頼してメンテナンスをしてもらうとよいでしょう。地域の天候や状況に合わせた対策を行うことで、落雪事故が起きる可能性が減少します。また、定期的にメンテナンスを行うことで事故の予測がしやすくなり、落雪によるトラブルの可能性はさらに低くなるでしょう。

太陽光発電システムを安全に使うにはメンテナンスが重要

太陽光発電システムにとって、積雪は非常に厄介です。太陽電池パネルに雪が積もると光を受けられないため、太陽光発電ができません。それだけではなく、太陽電池パネルからの落雪も危険です。落雪に当たると設備が壊れたり、ケガをしてしまうでしょう。落雪対策を十分に行っていない場合も多く、JPEAから注意喚起も出ています。落雪事故を起こさないためには、信頼できるメンテナンス業者に対策を依頼することが重要です。状況に合ったメンテナンスを行うことで、太陽光発電システムを安全に使用できるでしょう。

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更新日:2018.02.01太陽光発電O&Mの基礎知識 

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