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太陽光発電O&Mとは?

陰の影響で発電量低下?太陽光発電に必要なメンテナンスとは

太陽光発電システムは、自然エネルギーである太陽光で発電ができるため、魅力的な発電方法です。しかし、陰が発電パネルにかかった場合、発電量が低下する可能性があります。影があると発電量が低下するのはなぜでしょうか。また、陰による悪影響はメンテナンスで軽減が可能です。陰による発電量低下と対策について紹介します。

太陽光発電の陰の種類

太陽光発電システムは、パネルに太陽光を受けて発電する仕組みです。パネルに建物など障害物の陰がかかると光量が減少するため、発電量が減少します。雲や大気中の水分に反射した日光を取り入れられるので、完全に発電量が0になるということはありません。また、鳥が横切る、雲がかかるなどで一時的に陰ができた場合、発電量にあまり影響はないでしょう。しかし、積雪や落ち葉などが太陽光パネルの上を覆った場合、覆われた部分のパネルは全く光を受けられなくなります。大気中に散乱する光も受けられないため、発電量はほぼ0に近くなるでしょう。

陰はどのように影響する?

太陽光パネルに陰がかかる原因は、山や建物、電柱や樹木などさまざまです。それらの障害物による発電量低下の割合は、陰の濃さや大きさ、大気中の散乱光の量によってそれぞれ異なります。陰が太陽光パネル全体にかかった場合は、陰の濃さに比例した発電量になりますが、パネルの1部分のみに陰がかかったときの計算は複雑です。正確に発電量を求めるのは困難でしょう。また、多くの太陽光発電システムでは、陰による影響を軽減させるためのバイパスシステムが組み込まれています。そのため障害物による陰であれば、バイパスシステムによって光エネルギーを運べるので、ある程度の発電は可能です。しかし、積雪や落ち葉のように、パネルに全く光が当たらない状態ではバイパスシステムも効果がないため、発電はできません。

陰があると発電量はどのくらい低下する?

太陽光パネルに家の陰がかかった場合と、電柱の陰がかかった場合、発電力がどのくらい低下するのかシミュレーションをしてみましょう。実際には、陰の濃度や太陽光発電システムの種類などに違いがあるため、おおよその目安です。それぞれ高さが12mだと仮定し、陰がないときの発電量の数値を100とします。隣家が太陽光パネルの東に位置し、パネルから1mの場所に建っていた場合、発電量は88~91となります。5mの場所では96~99、10mの場所だと発電量は99です。一方、電柱が太陽光パネルの南東側に建っていた場合の発電量は96~98、東側では99~100の発電量となります。北東側では100の発電量であり、陰の影響はありません。陰の面積が大きくなりやすい位置に障害物があると、発電量は低下するといえるでしょう。

陰の影響を小さくするには?

陰による発電量低下を防ぐためには、陰の当たらない場所への設置が重要です。すでに太陽光発電システムを設置しており移動が不可能な場合は、専門の業者にメンテナンスをしてもらいましょう。電圧やシステムの構成を調整して電気量のバランスを良くすれば、発電量低下を軽減できる可能性があります。高度な知識と技術が必要な工事のため、知識のない一般の人が修理を行うのは困難です。複雑なシステムを壊してしまうかもしれません。そのため、太陽光発電システムのメンテナンスを行う業者に依頼するのがおすすめです。また、太陽光発電システムを保有している場合は、定期的なメンテナンスである太陽光発電O&Mを行うことが義務付けられています。小さな異常を見逃さないためにも、メンテナンスの実施は重要です。

メンテナンスは信頼できる業者に依頼しよう

太陽光発電は、陰によって発電量が左右される仕組みを持っています。陰の影響による発電量低下を防ぐためには、業者に専門のメンテナンスを依頼するとよいでしょう。また、法律によって、定期的なメンテナンスである太陽光発電O&Mの実施が定められています。長く太陽光発電システムを使用するために、信頼できる太陽光発電O&M業者を選ぶようにしましょう。

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更新日:2018.02.15太陽光発電O&Mの基礎知識 

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