太陽光発電の耐用年数はどれくらい？メンテナンスは大切なポイント！

一般的にソーラーパネルは期待寿命が20年以上とされ、特にメンテナンスの必要性は説明されていませんでした。しかし、実は経年劣化による発電の減少や不具合などが起こるため、精密機械ならではのメンテナンスが重要なのです。

太陽光発電の耐用年数について知っておくべきことは？

太陽光発電にはさまざまな装置があるので、耐用年数も装置ごとに異なっていることを覚えておきましょう。一般的な耐用年数は、パネルが20～30年、パワーコンディショナーが10～15年とされています。パネルのシリコン結晶には安定性があり、セルやモジュールも耐久性に優れているので長い耐用年数になっています。しかし、パワーコンディショナーは電気が流れるシステムなので不具合が出る可能性もあり、パネルに比べると短い耐用年数になっています。耐用年数や補助金の関係から、多くのメーカーは出力低下などの場合に無償で機器を交換する保証期間を10年としています。さらに、15年や20年の有償の補償制度を設けているメーカーもあります。

経年劣化で発電量が低下することを覚えておこう！

太陽光発電の装置が劣化することで起こる問題点は何でしょうか。長期的に耐用できる太陽光発電ですが、機器の性能が年々劣化していくことは免れません。そのため、パネルの種類によっても異なりますが、一般的に20年後で90％、30年後には80％に出力が低下するといわれています。それでも、正常に動いていれば寿命とはいえないので問題はないように感じられるでしょう。しかし、劣化による発電量の低下について理解しておくことは大切です。太陽光発電のパネルの種類では、単結晶やアモルファスパネルの発電効率が低下しやすいとされています。長期利用の場合には、多結晶パネルやハイブリット型パネルの利用が推奨されています。とはいえ、精密機器であるパネルの経年劣化は進むので、発電量が低下していくことは避けられないでしょう。

劣化を防ぐためのメンテナンスがポイント

太陽光パネルは種類によって劣化による発電効率の低下は異なりますが、いずれの場合でもメンテナンスが重要になってくることを理解しておきましょう。定期的な点検で機器の不具合を早期発見することや、毎日の目視や発電状態の確認をすることが大切です。さまざまな機器や箇所の点検が必要なことは、電化製品と同じと捉えてもいいのです。ですから、太陽光発電の業者には、顧客にメンテナンスの重要性を伝えていくことも求められています。

信頼できるメンテナンス業者を選ぶことが重要！

太陽光発電では、メンテナンスを定期的に依頼するために業者を選ぶことが大切です。メンテナンスの必要性をしっかりと理解している専門家であれば、分からないことがあれば聞くことができ納得できるでしょう。また、太陽光発電を設置する業者も、経年劣化対策としてメンテナンスが重要であることを利用者に伝えることが大切になってきています。太陽光発電の耐用年数には、メンテナンスが大きな影響を持つといっても過言ではないでしょう。信頼できるメンテナンス業者を選んで、発電効率の低下に留意しながら太陽光発電の耐用年数を少しでも長くしていきましょう。

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更新日：2018.03.06太陽光発電O&Mの基礎知識